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歩行障害

ここでは、圧迫骨折を放置しておくことで引き起こされる、歩行障害についてまとめてみました。

圧迫骨折に伴う神経症状が悪化することで歩行困難になることも!?

圧迫骨折に伴う痛みは、保存治療を行うことによって大抵2~4週間ほどで取れてきます。

痛みが取れて体を動かすことができるようになったら、再発防止のためのトレーニングを兼ねたリハビリを行っていくわけですが、歩行訓練などのリハビリをすればするほどかえって足が麻痺してきて、やがては歩行に困難を来たすといった人も少なからず存在します。

こうしたケースなどはまさに、圧迫骨折が引き起こす病状悪化としての「歩行障害」の一例に他なりません。

圧迫骨折初期の痛みは、寝返りも打てないほどの激痛ですので、立つことも歩くことも当然できません。

しかし今述べた「歩行障害」というのはこれとは別物で、痛みというよりは、下肢のしびれや麻痺といった神経症状に起因するものです。

圧迫骨折によって脊椎を損傷したにも関わらず、下肢にしびれや麻痺が表われることに疑問を抱く人もいるかもしれませんので、そのあたりについても触れておきましょう。

圧迫骨折によって損傷を受けるのは確かに脊椎(椎体)であり、通常であれば、保存治療を行うことで折れた骨は自然とくっつき圧迫骨折は完治します。

しかしとりわけ高齢者ともなると、折れた骨がなかなかくっつかないだけではなく、動いた骨の一部が飛び出して神経を圧迫し、下肢にしびれや麻痺を引き起こしてしまうケースがあるのです。

しびれや麻痺に伴う弊害のひとつが、歩きにくくなったり転びやすくなったりする「歩行障害」ですが、そのほかにもさまざまな悪症状を引き起こすとされています。

圧迫骨折に伴う、しびれや麻痺といった神経症状、そしてそれが悪化することで引き起こされる歩行障害は、受傷後しばらく経ってから表われることも珍しくありません。そして表われたときには既に、症状はだいぶ進んでいるなんてことも。

圧迫骨折の基本的な治療法は保存治療ではありますが、しばらくしても改善されない場合には、早めに整形外科を受診してみることをおすすめします。

圧迫骨折の症状

急性期症状

突然、背中や腰に強い痛みを感じます。特に、前かがみになったり何か動作をするときに痛みを強く感じるのが特徴です。睡眠の際、仰向けで眠れない・寝返りが打てないといった症状も発生しやすくなります。圧迫骨折している部分を叩くと、「巧打痛」と呼ばれる痛みが誘発されるのも特徴的な症状の1つ。気がつかないうちに圧迫骨折していると、強い痛みは発生しないことも。ちょっと痛みがあるかも?と感じる程度の症状が長く続く場合もあります。

慢性期症状

つぶれた骨がそのまま固まると、痛みは次第に和らぎます。しかし、つぶれたままで骨が固まるので、背中の湾曲が起こったり、背が低くなったりと何らかの変化を感じるでしょう。背中が後方に湾曲すると立っているときにバランスがとりづらく、支えがないと歩けなくなります。また、骨折した骨がうまく固まらない偽関節という症状が発生すると、腰痛や背部痛は長く残るでしょう。さらにひどいと、骨折した骨がつぶれたり変形したりして、神経を圧迫すると神経麻痺などが症状として残ってしまいます。

圧迫骨折の治療方法

圧迫骨折の治療法として、一番多く用いられる方法は保存的治療です。麻痺など神経症状が出ていない場合は、安静にして痛みをコントロールしながらゆっくりと治療していきましょう。上でもご紹介したように、圧迫骨折でつぶれたまま骨が固まってしまうと、慢性期症状に長く悩まされてしまいます。そうならないよう、とにかく安静にしていなくてはいけません。保存的治療のみで症状が改善する人が多いです。安静にしているときは、できるだけ動かさないようにコルセットも必須。適切な処置を受け、医師の指示を守って過ごしましょう。痛みが減ってきたら、リハビリテーションを行います。

ただし、保存的治療には問題点もあります。高齢者が圧迫骨折をした場合、2か月から3か月という長期にわたって、体を動かさない生活を送らなくてはいけません。安静にしていたことで、足腰の弱りや認知症の進行といった、違った問題が発生する可能性もあります。痛みがなくなっても寝たきりになってしまうことがあるため、高齢者の圧迫骨折に対しての保存的治療は問題点がある、と指摘されています。

保存的治療の効果がない、というときには、バルーン椎体形成術という手術が行われます。日本では2011年から保険が適用されるようになった治療法です。圧迫骨折でつぶれてしまった椎体に対して、バルーンを膨らませてできた空洞に骨セメントを充鎮、椎体を安定させます。入院して治療を受けなくてはいけませんが、保存的治療で効果が見られなかった圧迫骨折には最適な治療といえるでしょう。

手術後の生活で気を付けたいこと

手術での治療を受けた後は、通常2泊3日ほど入院します。退院してからは、術後の骨がどうなっているかを見るため、通院してレントゲンやCTスキャンといった検診を受けなくてはいけません。特に生活の制限はありませんが、重い荷物を持ったり、無理な動作は避けましょう。もちろん、圧迫骨折したところに無理な力を加えないようにしてください。

そして、これからのために運動をしたり、食事のバランスを整えたりして規則正しい生活を心がけましょう。圧迫骨折をしてしまった原因は、外から加わった無理な力が影響している、と考えますよね。しかし、実は栄養バランスの乱れや、運動不足といった問題が大きく関係しています。普通ならちょっと力を加えただけでは折れるはずのない骨が、なぜか折れてしまう…それは骨が弱っているからです。弱い骨を強くするために、骨を作る成分をしっかりと摂取し、そして骨を強くするために運動も頑張りましょう。

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