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【コラム】圧迫骨折は予防できる?

ここでは、圧迫骨折の予防の方法を紹介しています。

圧迫骨折の原因を知ることが予防への第一歩

ズバリ、圧迫骨折は予防することができます。

「では、どのようにして予防するのか?」という話に入る前に、まずは「どうして圧迫骨折は起きるのか?」という点を明らかにしておきたいと思います。正しい原因把握なくして、適切な対処・予防はあり得ません。

圧迫骨折は端的に言えば、外部から加えられた力によって骨(椎体)がつぶれることによって起こります。

その原因が、交通事故や転落事故あるいはスポーツ事故などの場合には、そうした事故に気をつけることが何よりの予防ということになるでしょう。

一方で、そのような大きな事故ではなく、時には咳やくしゃみ程度の軽微な衝撃でも圧迫骨折は起こり得ます。

咳やくしゃみをしないというわけにはいきませんので、こうなるともう予防のしようがないように思われるかもしれません。

しかし実際には、咳やくしゃみ程度の衝撃で圧迫骨折になる人というのは、その前提として、わずかな衝撃で骨折してしまうほどに骨がもろくなってしまっているという事実があります。

そうした「骨がもろくなってしまっている」状態を骨粗鬆症と呼び、裏を返すならば、骨粗鬆症を予防することがすなわち圧迫骨折を予防することにもつながってきます。

骨粗鬆症は、生活習慣を改善することによって予防することもできますが、より積極的な治療ということで言えば、薬剤の投与という方法もあります。

たとえば、女性の閉経後に起こる閉経後骨粗鬆症の場合にはエビスタの投与が有効ですし、壊血病やビタミンA過剰症では原因となるビタミンの投与または制限が有効です。

圧迫骨折再発のリスク

骨粗鬆症に起因する圧迫骨折の場合には、一度骨折してしまうと、繰り返し骨折しやすい点には注意が必要です。

そうした再発のリスクを抑えるためには、「痛みが取れたからおしまい!」ではなく、再び骨折してしまわないような予防のための取り組みも必要になってきます。

たとえば腹部や背部の筋肉を鍛える運動などが効果的で、その具体的なやり方については、病院にいる理学療法士という専門家に指導してもらうことができます。

具体的な予防方法

転倒しない体づくり

特にお年寄りに多いですが、圧迫骨折の原因となりやすいのが「転倒」です。

転んで体に衝撃を受けたときに圧迫骨折をしてしまうケースがとても多いので、まずは転ばない体づくりをすることが重要になります。

適度な筋力をつけることで転倒しにくくなりますので、気軽にできる運動をこまめに続けるよう意識してみましょう。

例えば、片足立ちをした状態を1分間キープする方法。

左右1分ずつを目処に、1日3回ほど行うだけで歩くために必要な筋肉や、バランス能力が向上し、転倒しにくくなります。

また、歩くために必要な筋力をつけるには、椅子に座って片方の膝を伸ばし、5秒間力を入れてからゆっくりと元に戻す、というトレーニングを左右20回ずつ、1日2回を目安に行いましょう。

いずれもとても簡単なトレーニングですが、継続することで適度な筋力やバランス能力がついてきます。

参考:(PDF)理学療法学Supplement: 骨粗鬆症予防のための運動療法プロトコル[PDF]

骨を丈夫にする食事

圧迫骨折しにくい骨を作るには、日々の食事を意識することも大切です。

骨を丈夫にするためには、やはりカルシウムをしっかり摂取することが求められます。 カルシウムの多く含まれる食材として、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、しらすやめざしなどの頭からすべて食べられる魚、小松菜や豆腐、ごまなどが挙げられます。

さらにカルシウムの吸収を助ける栄養素としてビタミンDがあり、ビタミンDはいわしやかつお、卵、レバー、干し椎茸や切り干し大根に多く含まれます。

ビタミンKもカルシウムの吸収を助ける食材として知られており、納豆やほうれん草、わかめやひじきに豊富に含まれています。

カルシウムを摂取するときは、ビタミンDやビタミンKが豊富な食材も一緒に摂るように心がけましょう。

ただし、骨を丈夫にしたいからといってカルシウムばかり摂取することはおすすめできません。

人間の体は、いろいろな栄養をバランスよく摂取することで健康な体が作られます。 ビタミンやミネラルなど、できるだけ多くの栄養素をバランスよく摂るように心がけましょう。

日光浴でビタミンDを生成しよう

カルシウムの吸収に必要なビタミンDは、日光浴によって体内で生成されます。

このため、丈夫な骨を作るには日光浴もとても大切なのです。

日光浴は、長い時間行わなければならないわけではなく、関東地方であれば20分ほどの日光浴でビタミンDを生成できるといわれています。

ただし、地域によって日光の量が異なるので、地域によってはもっと長い日光浴が必要だったり、逆に短くてよい場合もあります。

例えば12月の正午で考えた場合、那覇では8分、茨城県のつくばでは22分の日光浴でビタミンDが生成されたのに対し、札幌ではなんと76分も日光浴をしないとビタミンDが生成されないのだそうです。

日光に含まれる紫外線をあまり浴びすぎると、シミやしわ、ひどいと皮膚がんの原因になるといわれていますが、緯度の高い札幌では、十分な日光浴が必要になるので、北海道に住んでいる人はぜひ意識してみてください。

骨粗鬆症を防ぐために避けたい生活習慣

骨がもろくなってしまう骨粗鬆症は、圧迫骨折を招く恐れがあります。 骨粗鬆症の予防は、これまでに挙げた食生活などで防ぐことができますが、骨粗鬆症を招く恐れのある生活習慣を避けることで、圧迫骨折しにくい骨を維持できるように気をつけたいですね。

骨粗鬆症の危険因子としては、食塩やリンの過剰摂取、極端な食事制限によるダイエットや、喫煙、過度の飲酒やカフェイン摂取などが挙げられます。 これらの生活習慣が当てはまる人は、少しずつ改めて、骨粗鬆症の危険因子をつぶしていきましょう。

特にタバコは百害あって一利なしですので、すぐにでも禁煙できるとよいですね。

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