圧迫骨折とは
圧迫骨折とは、外傷や椎骨の衰弱が引き起こす骨折です。
下記は圧迫骨折について図解したものになります。
加齢による骨粗鬆症などで骨密度が減少し、骨同士がぶつかりあうことで脊椎の椎体(ついたい)が潰れてしまうことが原因です。
圧迫骨折には、高齢者や女性に多い腰椎圧迫骨折と骨粗鬆症が原因となる胸椎圧迫骨折の2種類があります。統計によると、発症している方のほとんどが中高齢者で、一年に90万人近くが圧迫骨折を起こしていると発表されています。成人男子には稀な病気ですが、70歳を超えた女性の3人に1人は、圧迫骨折の危険性が指摘されていて、50歳を超えたらいつなってもおかしくない病気なのです。骨粗鬆症による圧迫骨折が最も多いですが、なかには悪性腫瘍の転移や骨軟化症、腎性骨異栄養症などの病気によって骨の強度が低下して起こる場合もあります。
「骨折」と聞いて、骨がふたつに折れてしまう姿を想像する方もいると思いますが、脊椎圧迫骨折(圧迫骨折)は「折れる」というよりはむしろ、椎体と呼ばれる部分に外部からの圧力が加わることによって起こる骨折症状のことです。
脊椎圧迫骨折には大きく分けて、腰椎の部分が損傷する「腰椎圧迫骨折」と、胸椎の部分が損傷する「胸椎圧迫骨折」の2種類があります。このカテゴリでは2種類の圧迫骨折について、それぞれの「特徴」「原因と症状」「治療とリハビリ」についてまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
腰椎圧迫骨折
腰椎圧迫骨折は脊椎圧迫骨折の一種で、外部からの圧力によって、脊椎の椎体と呼ばれる部分が押しつぶされることによって起こります。その症状は激しい腰の痛みを伴います。骨折症状が治るまでの期間は、歩行や寝返りを打つことさえ困難な激痛に襲われます。また症状が悪化すると、下肢の痛みや痺れ、あるいは麻痺といった、ヘルニアに似た症状を発することもあります。
胸椎圧迫骨折
胸椎圧迫骨折は脊椎圧迫骨折の一種で、外部からの圧力によって、脊椎の椎体と呼ばれる部分が圧迫されることによって起こります。原因は交通事故や転落事故、スポーツ事故などで起きた激しい衝撃はもちろんのこと、転倒や尻もち、咳やくしゃみといった軽い衝撃でも、胸椎圧迫骨折になってしまうケースがあります。症状が「痛み」のみの場合は、保存治療(コルセットまたはギブスによる固定)おこない安静にします。また「しびれや麻痺」を伴う場合には手術をおこなう場合もあります。
頚椎圧迫骨折
頚椎圧迫骨折は、脊椎圧迫骨折の一種です。頚椎症といって神経だけが圧迫されている状態なら、手足のしびれや肩こり、首の痛み等ですむでしょう。しかし、脊髄が圧迫される脊髄症になっている場合、体の麻痺をはじめとした重大な後遺症が出ることもあるため注意が必要です。また、頚椎そのものは骨折しづらいとされていますが、ヘルニアを患っていたり、骨粗鬆症で骨がもろくなっていたりすると、弱い衝撃でも圧迫骨折する可能性もあります。
ここでは、圧迫骨折の兆候や原因、症状などについてまとめてみました。
圧迫骨折の原因は外的な衝撃も一つですが、最も多いと言われているのは骨粗鬆症です。骨粗しょう症は骨密度が低下して起きる症状です。
痛みの他にシビレを伴う場合もありますので早めに整形外科を受診することをおすすめします。
皆さんが知っている骨折は、骨が元通りにくっついてしまえば痛みも消え、完治となります。ですが脊椎圧迫骨折は、骨が治っても、脊椎が変形して痛みを伴う後遺症を引き起こす場合があります。ここでは、圧迫骨折が引き起こすさまざまな症状を紹介します。
このカテゴリでは圧迫骨折の治療方法について解説しています。
現在圧迫骨折では2種類の方法があります。ひとつは「保存療法」もう一つは「手術療法」です。保存治療はコルセット等と鎮痛薬の投与によって痛みを和らげる方法です。これに対して骨折後数ヶ月過ぎても痛みが残っている場合や、脊椎が変形しまった場合などは手術療法が検討されます。「手術療法」にも種類がありますので参考にしてみて下さい。
このカテゴリでは圧迫骨折の治療実績と症例数が多く、口コミや評判が高いクリニックをランキング形式で紹介しています。さらにピックアップした病院も個別に詳しく紹介していますので、気になった病院がありましたら情報をチェックしてみてください。