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女性に多い圧迫骨折

圧迫骨折は、一般的に男性よりも女性の方が発症しやすいと言われています。なぜ女性に圧迫骨折が多いのでしょうか?圧迫骨折の症状や原因、改善、予防方法についてご紹介します。

女性に多い圧迫骨折とは?

圧迫骨折とは、医学的には脊椎圧迫骨折と呼ばれ、外部からの力で腰椎や胸椎と呼ばれる部分の骨が押しつぶされるように変形してしまうタイプの骨折です。

女性に非常に多く、年齢とともにリスクが高まります。

日本人の脊椎圧迫骨折の有病率は、広島、和歌山、山梨の住民を対象にした調査では60歳代は8~13%、70 歳代は30~40% と年齢とともに増加している。70 歳を越えると急激に増加し、また、脊椎骨折が2椎以上におよぶ割合も増える。

出典:『−臨床医のために− 骨粗鬆症性脊椎椎体骨折』日医大医会誌2009
https://www.jstage.jst.go.jp/article/manms/5/2/5_2_125/_pdf

なぜ女性に多いかというと、圧迫骨折の原因の一つである骨粗鬆症は、女性に多い病気だから。骨粗鬆症は、近年年々患者数が増加しつつある病気で、2015年度の「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン」によれば国内の患者数が1300万人もいると推測されているそうです。

骨の老化現象とも言える骨粗鬆症が女性に多いのは、閉経後に女性ホルモンである「エストロゲン」が低下してしまうから。エストロゲンは骨を丈夫に維持する働きもあるため、閉経してホルモンバランスが低下すると、骨がもろくなりやすくなってしまうのです。

参考:『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン』2015
http://www.josteo.com/ja/guideline/doc/15_1.pdf

女性に多い圧迫骨折の症状

圧迫骨折の症状は、主に次のようなものがあります。

  • 寝返りをうてないほどの痛み(ただし安静時は痛みが緩和)
  • 下肢の痛みや痺れ

圧迫骨折による痛みは、人によっては感じないという方もいます。圧迫骨折をしているのに気づかないでそのまま放置してしまえば、骨の変形が進み、神経を圧迫してしまうことも。下肢の痛みや痺れが生じている場合には、圧迫されて押しつぶされた骨が、神経にあたっている場合もあります。

また、何箇所も多発的に圧迫骨折していると、背中や腰が丸まり、身長が低くなるなど外見にも影響を及ぼします。

女性に多い圧迫骨折の原因

圧迫骨折の原因で最も大きいのが、「骨粗鬆症」です。 また、骨粗鬆症の他にも、転移性の骨腫瘍や、尻餅をつくなど強い外力が加わることで圧迫骨折をする場合もあります。

女性に多い圧迫骨折の改善方法

圧迫骨折を改善するためには、適切な診断のもとで医師による治療を受ける必要があります。 治療方法としては、安静にして骨の修復を待つ保存療法、骨粗鬆症が原因の場合はその進行を食い止める薬物療法、そして症状が重い場合には手術療法が用いられます。

手術が必要になるのは、圧迫骨折により骨が変形して神経にあたるなどしてしまっている場合。さらには痛みや変形が激しい場合などです。

保存療法では、コルセットを使う、ベッドの上で最低2週間は安静にしながら生活する、など程度によって方法が異なります。

女性に多い圧迫骨折の予防法

女性に多い圧迫骨折を予防するためには、何よりも丈夫な骨を作り、骨粗鬆症を予防することが肝心です。

骨粗鬆症は、高齢の方だけでなく若い方でもなり得る病気です。また、若いうちに骨密度をしっかりとキープしておけば、高齢になったときに加齢によって骨密度が低下しても骨粗鬆症の発症を予防することもできますよね。

具体的にできる予防方法をタイプ別にご紹介します。

食生活を改善する

カルシウムやビタミンDの不足は、骨密度低下を引き起こす要因となりえます。 そのため、食生活でもカルシウムやビタミンDをきちんと摂取する栄養バランスの整った食事が大切です。

喫煙・過度の飲酒を控える

骨粗鬆症ガイドラインによれば、喫煙女性は大腿骨近位部骨折リスクが喫煙をしない人よりも60歳で17%、70代で41%、80歳になるとなんと71%も高くなっていたそうです。また、習慣的にお酒を飲む人は、そうでない人に比べて1.91倍、大腿骨近位部骨折リスクが高いことも報告されています。 大腿骨近位部骨折は、骨粗鬆症により起こりやすい骨折の一つ。 このことからも、喫煙や過度の飲酒を控えることは、圧迫骨折の予防にもつながることがわかります。

運動をする

もう一つ、圧迫骨折予防のために骨密度を高める大切な方法が、運動です。 体を積極的に動かすことは、骨密度を上昇させる効果があると言われています。ハードな運動をするのではなく、毎日続けられるような自分にあった運動を少しずつでも取り入れるようにしてみてはいかがでしょうか?

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