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保存療法

ここでは、コルセット・骨粗鬆症薬を用いた圧迫骨折時の対処法について解説しています。

まずは安静にすることを心がけましょう

圧迫骨折してしまった場合、すぐ手術や処置をしなければならないというわけではありません。

比較的痛みが少ない軽度の圧迫骨折は、症状がでてから数ヵ月の間は、保存療法を行うのが一般的です。

骨折した部分をギプスで固定して、骨が繋がるまで待つことになります。この時、症状が軽い場合はとにかく安静を心がけること。

その後、医師の指導の元で姿勢を正しく直したり、軽い運動を行って患部を改善していきます。多くの患者さんは、この保存治療で症状の改善が期待できるでしょう。

保存治療の期間は2ヵ月位が目安。ただ患者さんの状態によって程度は異なりますので、保存治療の期間はあくまでも医師の診断によって変ってきます。

それでも麻痺まではなくても痛みを伴う場合は、薬物療法などを併用して経過観察をするのが一般的な治療になります。

コルセットや鎮痛剤の活用

保存療法では痛みが引いてくる頃合いを見計らって、コルセットを装着します。

これは非荷重安静療法とも呼ばれ、2~4週の間にはコルセット装着でベットから起き上がれるようになるでしょう。

腰椎圧迫骨折では、硬性コルセットを使用します。腰部の場合は、腰を少し曲げた状態で固定する必要があるため、屈曲コルセットを使用することもあります。

これと平行して軽度の痛みがある場合は、ロキソニンなど非ステロイド消炎鎮痛薬や、血管拡張作用により神経に血流を増加させ痛みを和らげるオパルモン、プロスタグランジンE製剤などの血行改善薬といった薬物療法を用いて治療を行っていきます。

圧迫骨折の治療中に多い就寝時の痛み

圧迫骨折の際に発生する痛みの原因のほとんどは、寝返りによるものです。寝返りで腰をひねる動作は、体に負担がかかりやすく、その影響で骨に大きなダメージを与えてしまいます。

特に、横向きで寝ているというのは、ベッドとの接地面が少ないため姿勢が不安定になり、痛みを強めてしまう恐れがあるのです。

対策として、仰向け、もしくはうつ伏せで眠るようにするといいでしょう。しかし、うつ伏せは寝苦しくなるため、基本的に仰向けが最もスタンダードであるといえます。

体に負荷のかからない寝返り・起き上がり方

腰以外を動かすようにする

ベッドから起きる時に、腰に負担をかけないのが最も痛み対策として有効な方法です。そのため、股関節の動きだけで横向きになり、ベッドの縁に足をおろし、腕を使って体を起こします。

最初は慣れないと思いますが、何度もやっていく内に体の動きをマスターすることができます。

ベッドの周辺環境を整える

圧迫骨折の痛みが辛いのであれば、ベッドや周辺の環境を整えることで痛みを軽減させることができます。

例えば、ベッドを背上げ機能付きのものにすれば楽に起き上がれますし、縦手すりを用意すれば、腕の力だけで起き上がれるので腰の負担をなくせます。他にも、コルセットをしっかりと装備しておけば、腰の負担は大幅に軽減できます。

保存療法で痛みが引かない場合はどうするか?

保存療法を続けていっても効果や改善が見られなかったり、患者さんが安静にしていても痛みが続いたり、痺れを訴えたりしている場合は、治療の選択肢として手術が検討されます。

手術にもいろいろな術式がありますが、経皮的椎体形成術(BKP、PVP)という方法が一般的に用いられます。

痛みや症状が軽いならが保存療法がオススメ

圧迫骨折の治療は、すぐに外科的な手術をする必要がない場合も多く、痛みや症状が軽いなら、保存療法で骨が繋がるまで待つことをすすめられる場合があります。基本的には医師の判断に従って、保存療法をするべきか薬物療法や手術をするかの判断をすることとなります。 骨粗しょう症などで圧迫骨折してしまった方の場合、高齢になると手術で体力を消耗するよりも保存療法の方がいいということもしばしば。ただし、保存療法を選択した場合には、体を固定するためにギプスやコルセットを使用します。

保存療法のデメリットとしてはコルセットやギプスを着けている間に姿勢を維持するための筋力低下のリスクがあることです。手術をしないで保存療法を選択したとしても、基本は骨折した部位を動かさないようにして安静に過ごすしかありません。元の生活に戻るには1年以上かかる場合もあります。また、安静にしている時間が増えれば、それだけ体力や筋力は低下します。圧迫骨折が原因で寝たきりや認知症になるケースもありますから、周囲も十分注意してあげましょう。 保存療法がいいのか、手術がいいかは、保存療法中の生活や手術後のリハビリの大変さなどと天秤にかけて、できるだけ本人の生活の質(QOL=クオリティ・オブ・ライフ)を維持できる方法を選ぶといいでしょう。

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