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本当に怖いのは?圧迫骨折が引き起こす病状悪化・後遺症

このカテゴリーでは、圧迫骨折によって引き起こされるさまざまな病気・後遺症について調べ、その症状や対処法などをまとめてみました。

圧迫骨折そのものよりも後遺症の方が怖い?

一般に骨折では、保存治療によって骨がくっついてさえしまえば、痛みは解消します。そのため、たとえば手足の骨折ではそれ以上の治療は必要なくなることが多いです。

しかし、脊椎圧迫骨折においては、骨がくっついても、脊椎が変形するなどして痛みなどの神経症状をはじめ、様々な後遺症を引き起こす場合があり、この後遺症の方が怖いと言われています。

圧迫骨折によって引き起こされる症状には、たとえば以下のようなものがあります。

背骨の曲がり・ゆがみ

圧迫骨折によって脊椎の椎体がつぶれることで、背骨が異常な形に曲がったり・ゆがんだりしてしまう症状です。

背骨が横に曲がる症状を脊椎側弯症、後ろに曲がる症状を脊椎後弯症というのですが、より危険性が高いのは脊椎後弯症の方。背骨のあたりの痛みと、神経の痛みを伴うことがあります。

圧迫骨折が引き起こす背骨の曲がりやゆがみは、圧迫骨折に気づかず放置してしまったことで、何年も経ってから発覚することもあります。

慢性の腰痛だと思って病院に行くと、かなり前に起こったと思われる圧迫骨折の跡が見つかるのです。

背骨の曲がりやゆがみといった後遺症が起こると、立ったり歩いたりするだけで強い痛みが走るので、日曜生活が困難になる上に、痛みはどんどん強くなっていきます。

痛みがあるのでだんだん外出することができなくなると、筋肉が衰えてしまって日常生活を起こること自体が難しくなってしまうケースもあるので注意が必要です。

こうした後遺症は、骨粗鬆症を患っている高齢者や女性に多いといわれていますが、骨粗鬆症にかかっていない人や、男性でも起こる可能性があります。

ゆがみを矯正する治療で症状が改善されることは多いですが、あまりにゆがみがひどい場合には、定期的に治療を受け続けなければならないこともあるようです。

神経麻痺・歩行障害

圧迫骨折によって骨がつぶれたことにより神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫されてしびれや麻痺といった神経症状を引き起こします。

さらにその症状が悪化すると、杖なしでは歩けなくなったり、間欠的跛行といわれる症状を出すなど歩行障害につながる恐れもあるので注意が必要です。

圧迫骨折による神経麻痺や歩行障害といった後遺症は、神経を圧迫したまま骨が固まることによって起こる場合もあります。

神経麻痺の症状はすぐに表れないこともあるので、圧迫骨折との関連性に気づかないこともあるため注意が必要です。

また、ヘルニアに似た症状が起こることもあり、検査などを行わない場合ヘルニアと間違えてしまうこともあります。

歩行障害が起こってしまうと、当然ながら日常生活に支障をきたすことになりますし、麻痺によって自由に体を動かすことができなくなるので、かなり不便さを感じてしまうでしょう。

また、麻痺によって血行障害を併発する恐れもあります。

血行障害がひどくなると筋肉が緊張して十分な動きを行うことができなくなるなどの問題が生じます。

あまりに症状がひどくなってしまったときは、手術をして症状を緩和することになります。

手術では、神経を圧迫している周りの骨を削ることで圧迫を解消し、麻痺や痛みを緩和することを目的として行われます。

逆流性食道炎

背骨が曲がった状態でくっつく(癒合する)と、その影響で今度は腹部が常に圧迫された状態になります。

腹部が圧迫されることで、胃液が胃から食道へと逆流して炎症を起こしてしまう症状が逆流性食道炎です。胸やけに似た症状を発します。

また、腹部が圧迫されることにより、食事の量を思うように摂れず、体力が落ちたり、さらに骨が弱くなったりといった問題が生じる場合もあります。

逆流性食道炎が悪化してしまうと、食道の粘膜を傷つけてしまうことがある上に、食道がんなどの深刻な疾患に発展してしまう可能性があるため、治療を行う必要があります。

逆流性食道炎から食道がんに発展しやすい人には、お酒を定期的に飲む人や喫煙者、刺激物を好む人が多いといわれています。

逆流性食道炎は圧迫骨折の後遺症ではなく発症することのある疾患です。

胸焼けなどの症状のほか、げっぷが頻発したり、食べ物が飲み込みづらくなる、声が枯れてしまう、口内炎が多発するなどの症状を起こすこともあります。

食生活の改善によって症状が緩和されることもありますが、改善されない場合は薬物療法で胃酸の分泌を抑えたり、食道の運動機能を促進する薬を用いて治療を行います。

しかし薬物療法でも十分な効果が得られない場合には、物理的に胃酸の逆流を抑えるために、手術を行うこともあります。

手術にはリスクが伴うため、できるだけ症状が悪化しないうちに、早い段階で医師の診察と治療を受けることが重要です。

膀胱直腸障害

圧迫骨折に伴う麻痺症状は、身体のさまざまな部位に表われます。

膀胱直腸障害は泌尿器に表われる症状で、神経が圧迫されることにより尿意・便意を感じにくくなるため、失禁・頻尿・便秘などを引き起こします。

以上のような症状が表われてしまった場合には、単なる保存治療では不十分な場合もあり、治療のためには神経の圧迫を取り除き、あるいは変形した脊椎を矯正するために器具を用いて固定する手術(TLIFおよびPLIFXLIF)が必要となる場合があります。一度整形外科を始めとした専門医に相談してみると良いでしょう。

おしっこをしたいと思っていても、尿意が脳から膀胱に伝わることができずに失禁してしまう、という症状になります。

直腸であれば、同じ理由で排便をスムーズに行うことができないという深刻な症状です。 直腸障害の場合は、便を失禁してしまうほか、便秘を引き起こしてしまうこともあります。

こうした症状が気になって外出に躊躇してしまい、体を動かさなくなってしまうと、それが原因で筋力の低下などを引き起こすこともあります。

圧迫骨折によって膀胱直腸障害が起こっていたとしても、圧迫骨折をした後すぐに症状が起こらないことも多いので、圧迫骨折との因果関係がつかめないことも多いようです。

圧迫骨折の骨折によって神経が切れてしまった場合などは、逆にほかの症状が表れているために膀胱直腸障害が起こっていることを見落とされてしまうことも少なくありません。

排便しにくいなどの自覚症状がある場合は、早い段階で医師の診察を受ける必要があります。

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