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圧迫骨折が疑われる症状・腰痛

激しい腰痛は、単なるぎっくり腰などではなく圧迫骨折が疑われます。ここでは、圧迫骨折が疑われる具体的な症状等をまとめてみました。

立ち上がれないほどの激しい腰痛は圧迫骨折を示すサイン

「起床時に立ち上がろうとして、腰に激痛が走った」

「こむら返りが、ふくらはぎではなく腰に表われたような痛み」

「腰部に痛みとともに汗がにじみ出るのを感じる」

これらはすべて、圧迫骨折と診断された人たちが発症時、または治療中に感じた痛みです。

時の経過とともに、患部の範囲や痛みの程度は変化していくものの、腰部に激しい痛みを伴うというのが、圧迫骨折の基本的な症状です。

裏を返すならば、何かの拍子にこのような症状を感じたなら、それは圧迫骨折の疑いありということになります。

また、腰部の激しい痛みばかりが圧迫骨折を示すサインではありません。

骨が折れるというよりは、骨がつぶれる圧迫骨折においては痛みが自覚されないことも珍しくなく、その場合には知らず知らずのうちに背中が丸まっていたり、あるいは身長が縮んでいたり、といった形で症状が顕在化することもあります。こうした症状は、とりわけ高齢の女性に顕著となっています。

痛みが、腰部だけでなく太ももやお尻にも感じられる場合には、腰椎分離症(腰椎すべり症)も疑ってみるべきでしょう。圧迫骨折の症状との違いをあえて挙げるとすれば、腰椎分離症の場合には腰椎を後ろにそらせたときに痛みを強く感じる、といった特徴があります。

また「原因・きっかけ」に関しても、圧迫骨折と腰椎分離症(腰椎すべり症)では異なります

圧迫骨折は、骨粗鬆症年代の高齢の女性が転倒などしたときに起こりやすいのに対して、腰椎分離症は、10代の子どもや若者がスポーツなどを通じて繰り返し腰をひねったりそったりすることで起こりやすくなっています。

さて話を圧迫骨折に戻しますが、軽度の圧迫骨折の場合、治療法の第一選択肢は保存治療になります。保存治療というのは、簡単に言ってしまえば、患部を固定して安静にして過ごすということです。

通常なら、一定期間安静にして過ごすことで痛みは取れるはずですが、仮に2ヶ月経ってもまだ痛む場合には手術を受けることも検討すべきでしょう。

圧迫骨折の治療のための手術のうち代表的なものとしては、椎体形成術(BKP)という手術などがあります。

ぎっくり腰と間違えないで!腰椎圧迫骨折とは?

腰椎圧迫骨折は、ぽきっと枝が折れるように骨が折れるのではなく、腰椎部分の骨が潰されてしまうタイプの骨折です。圧迫骨折の中でも背骨の中の腰に近い5つの骨が腰椎とよばれます。この部分を圧迫骨折した場合、主な症状としては腰痛がみられます。

腰痛の中でも、直接腰椎を障害する腰椎圧迫骨折は、そのまま放置していても症状は改善しません。一方で、同じように腰が痛むぎっくり腰は「急性腰痛症」と呼ばれ、安静にして投薬などをすることで、数日で症状が改善します。

腰椎圧迫骨折はぎっくり腰と痛み方が似ていることもあり、ぎっくり腰と間違われることが少なくありません。

腰痛は二足歩行する人類の宿命とされ,罹病率が高く約60 ~ 80%の人間はその生涯に1度は腰痛を経験し,20 ~ 30%の人は数回の腰痛を経験するといわれている.そのため日常診療において腰痛を主訴として外来を受診する患者は多いが,一方初診のみや,2 ~3週通院して再来しない症例も多いことも事実である.急性腰痛の場合は約2週間で90%以上の症例において改善が得られると考えられている

出典:『骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折に対する治療』日本腰痛会誌 11巻1号,2005 https://www.jstage.jst.go.jp/article/yotsu/11/1/11_1_143/_pdf/-char/ja

ぎっくり腰と腰椎圧迫骨折の違い

ぎっくり腰と腰椎圧迫骨折の大きな違いは、痛みが生じる原因です。骨が圧迫骨折する(潰れる)ことで腰が痛くなる腰椎圧迫骨折に対して、ぎっくり腰は骨に異常は全くありません。また、痛みの期間も大きく異なります。ぎっくり腰なら数日〜1週間程度で完全に痛くなくなりますが、圧迫骨折は安静にしていたとしても痛みがなくなるまで1ヶ月以上はかかってしまいます。

また、ぎっくり腰と腰椎圧迫骨折を症状から見分ける一番のポイントは、下肢に痺れがあるかないか。腰椎圧迫骨折の場合、骨がつぶれて骨片が神経に刺さったり神経を圧迫したりすれば、下肢が痺れることがあります。もちろん、神経に影響が出ない骨の潰れ方をしていれば痺れは腰椎圧迫骨折でも見られません。万が一、痺れが見られるなら腰椎圧迫骨折を疑うべきと言えるでしょう。

もしも腰椎圧迫骨折なのか、ぎっくり腰なのか症状などから判断できない場合には、MRIで骨が骨折しているかどうかを調べれば一目瞭然です。

腰痛症状が出ていて、次の症状や状況に当てはまるのであれば、一度腰椎圧迫骨折かどうか病院で調べてもらいましょう。

  • 痺れがある
  • 過去に圧迫骨折をしたことがある
  • 骨粗鬆症と診断されたことがある
  • 高齢女性である
  • 1週間以上経っても痛みがなくならない

腰椎圧迫骨折の原因として考えられるもの

腰椎圧迫骨折は、年齢で言えば若い人よりも高齢者に発症者数が多い骨折です。腰椎を含めた脊椎の圧迫骨折は高齢者の脆弱性骨折の中で最も頻繁に起こる骨折と言われています。

高齢者の腰椎圧迫骨折の原因として最も多いのが、骨粗鬆症です。骨粗鬆症とは骨密度が低下して、ちょっとした衝撃でも骨折しやすくなる病気です。日本では、骨粗鬆症の患者数は1280万人もいると推計されていて、男女比で言えば女性の方が、患者数が多くなっています。 これは、骨密度の低下が閉経後の女性ホルモンの分泌量の低下と関係しているためで、高齢女性の場合は特に骨粗鬆症になりやすいため日頃から骨密度の診断や食生活の改善などが必要です。

また、骨粗鬆症と診断されたり、骨密度が低かったりする人は、ちょっとした衝撃でも腰椎圧迫骨折を引き起こしやすいので、普段の生活でも尻餅をつくような転倒には注意しましょう。

もう一つ、腰椎圧迫骨折の原因として考えられるのが交通事故やスポーツ中の事故などが原因になる場合です。例えば高いところから転落して強い衝撃を受けた場合などに発生することが多く、こうしたケースは若い患者さんに多く見られる原因です。

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